全幅の信頼

「彼は言った、「主人アブラハムの神、主よ、どうか、きょう、わたしにしあわせを授け、主人アブラハムに恵みを施してください。 わたしは泉のそばに立っています。町の人々の娘たちが水をくみに出てきたとき、 娘に向かって『お願いです、あなたの水がめを傾けてわたしに飲ませてください』と言い、娘が答えて、『お飲みください。あなたのらくだにも飲ませましょう』と言ったなら、その者こそ、あなたがしもべイサクのために定められた者ということにしてください。わたしはこれによって、あなたがわたしの主人に恵みを施されることを知りましょう」。」(創世記 24:12-14)

アブラハムは歳を取り、所有のすべてを管理させていた家の年長のしもべに言った、「あなたの手をわたしのももの下に入れなさい。 わたしはあなたに天地の神、主をさして誓わせる。あなたはわたしが今一緒に住んでいるカナンびとのうちから、娘をわたしの子の妻にめとってはならない。 あなたはわたしの国へ行き、親族の所へ行って、わたしの子イサクのために妻をめとらなければならない」。

 しもべは彼に言った、「もしその女がわたしについてこの地に来ることを好まない時は、わたしはあなたの子をあなたの出身地に連れ帰るべきでしょうか」。 

アブラハムは彼に言った、「わたしの子は決して向こうへ連れ帰ってはならない。 天の神、主はわたしを父の家、親族の地から導き出してわたしに語り、わたしに誓って、おまえの子孫にこの地を与えると言われた。主は、み使をあなたの前につかわされるであろう。あなたはあそこからわたしの子に妻をめとらねばならない。 けれどもその女があなたについて来ることを好まないなら、あなたはこの誓いを解かれる。ただわたしの子を向こうへ連れ帰ってはならない」。」(創世記 24:2-8)

アブラハムは主の約束が成就するために、嫁探しに妥協することはなかった。嫁探し担当のしもべに伝えた条件は「あなたはわたしの国へ行き、親族の所へ行って、わたしの子イサクのために妻をめとる」ことだった。それはカナンの地に来ることを快諾してくれる女性だった。

しもべが手掛かりとしたのは、主に祈った祈りしかなかった。しもべが祈った祈りはこうである。「町の人々の娘たちが水をくみに出てきたとき、 娘に向かって『お願いです、あなたの水がめを傾けてわたしに飲ませてください』と言い、娘が答えて、『お飲みください。あなたのらくだにも飲ませましょう』と言ったなら、その者こそ、あなたがしもべイサクのために定められた者ということにしてください。」 

しもべがまだ言い終らないうちに、アブラハムの兄弟ナホルの妻ミルカの子ベトエルの娘リベカが、水がめを肩に載せて出てきた。 しもべは走り寄って、彼女に会って言った、「お願いです。あなたの水がめの水を少し飲ませてください」。 すると彼女は「わが主よ、お飲みください」と言って、急いで水がめを自分の手に取りおろして彼に飲ませた。 飲ませ終って、彼女は言った、「あなたのらくだもみな飲み終るまで、わたしは水をくみましょう」。 彼女は急いでかめの水を水ぶねにあけ、再び水をくみに井戸に走って行って、すべてのらくだのために水をくんだ。 その間その人は主が彼の旅を祝福されるか、どうかを知ろうと、黙って彼女を見つめていた。(創世記 24:15, 17-21)

神が御心と定められたことは、祈りに対して答えてしてくださる。時には即答かもしれない。私たちが全く答えを持ち得ない時にも主に全幅の信頼を寄せるなら、主は私たちの祈りに答えてくださる。全くゼロの状態から何かしらの解決策を導き出す必要がある時もいかなる時も主にすべてを委ねて祈りたい。

愛する天のお父様、あなたが私たちを導かれる時、私たちには何の手掛かりもない状態からスタートする場合がありますが、そのような時もあなたが行くべき道と、それに必要ないっさいのものを備えてくださいます。ありがとうございます。あなたを信頼して歩みます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。