全き人ノア
「これはノアの歴史である。ノアは正しい人で、彼の世代の中にあって全き人であった。ノアは神とともに歩んだ。」(創世記 6:9)
ノアの時代、世の中は堕落し、暴虐で満ちていた。自分の道を乱すとは、人々が、かなりの放縦生活を送っていたことを伺わせる。「地は神の前に堕落し、地は暴虐で満ちていた。神が地をご覧になると、見よ、それは堕落していた。すべての肉なるものが、地上で自分の道を乱していたからである。」(創世記 6:11,12)
神はノアに仰せられた。「すべての肉なるものの終わりが、わたしの前に来ようとしている。地は、彼らのゆえに、暴虐で満ちているからだ。見よ、わたしは彼らを地とともに滅ぼし去る。」(創世記 6:13)
そこで神はノアに命じて言われた。「あなたは自分のために、ゴフェルの木で箱舟を造りなさい。箱舟に部屋を作り、内と外にタールを塗りなさい。わたしは、今、いのちの息のあるすべての肉なるものを天の下から滅ぼし去るために、地上に大水を、大洪水をもたらそうとしている。地上のすべてのものは死に絶える。」(創世記 6:14,17)
ノアは正しい人で、彼の世代、堕落と暴虐に満ちた世の中にあって全き人であったという。それはノアが神とともに歩んだからだ。
私たちが今生きている時代、この世の中は堕落と暴虐に満ちたものと言えるのではないか。神を中心とせず、神と共に歩もうとしないところに堕落と暴虐が蔓延り、その先にあるのは滅びである。
主イエスは私たちを罪から救い、私たちに永遠のいのちを与えるために来られた。私たちは神の恵みと憐れみによって救われたのだから、罪から離れ、聖さを全うすることを目指して歩みたい。
愛する天のお父様、堕落と暴虐の世の中にあって、あなたの聖さを愛し、あなたを信頼し、あなたに従う者としてください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。