第一の人と第二の人

「第一の人は地から出て、土で造られた人ですが、第二の人は天から出た方です。土で造られた者たちはみな、この土で造られた人に似ており、天に属する者たちはみな、この天に属する方に似ています。私たちは、土で造られた人のかたちを持っていたように、天に属する方のかたちも持つことになるのです。」(コリント人への手紙 第一  15:47,48,49)

聖書にはあらゆる人物が登場する。彼らの生き方から私たちは多くのことを学ぶことができるが、その中でも鍵となる人物が二人いる。

第一の人と呼ばれるアダム。人類最初に造られた人物だ。だから「地から出て、土で造られた人」と表現されている。私たち人間は母親から産まれるが、死ぬと皆全員土に帰る。物理的に土に帰る。

そして第二の人はキリストである。天から出た方はキリストしかいない。

さて、土で造られた者たちはみな、この土で造られた人に似ているとある。つまり人間は皆アダムに似ている。アダムはエデンの園で禁断の実を食べて神の命令に背き、楽園から追放された。その後アダムは汗を流して土を耕し、妻は子どもを産み、子どもたちも神の前に罪を犯した。アダムを筆頭に人類は皆罪を持って生まれてきた。だから罪人なのである。私たちは土で造られた者たちであるため、アダムに似て罪人というアイデンティティ、身元を持つ。

この罪人というアイデンティティに、新たなアイデンティティ、新たな性質が与えられた。それが第二の人キリストによって救われ、天に属する者なった。私たちが天に属する者となると、この天に属する方であるキリストに似るようになる。「私たちは、土で造られた人のかたちを持っていたように、天に属する方のかたちも持つことになる」。

罪人という古い性質を捨て、神の子ども、救われた者、クリスチャンという新しい性質を着て生きていくことが大切だ。

キリストに似た者として生きていきたい。

愛する天のお父様、あなたが私たちを贖い、罪を赦し、神の子どもとしてくださり、永遠のいのちを与えてくださったことを心から感謝します。あなたを愛します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。