群れの模範

「あなたがたのうちにいる、神の羊の群れを牧しなさい。強制されてではなく、神に従って自発的に、また卑しい利得を求めてではなく、心を込めて世話をしなさい。割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となりなさい。そうすれば、大牧者が現れるときに、あなたがたは、しぼむことのない栄光の冠をいただくことになります。」(ペテロの手紙 第一 5:2,3,4)

教会やクリスチャンコミュニティのリーダーたちに向けられた言葉は、割り当てられている人たちを支配するのではなく、むしろ群れの模範となるということである。

支配したり権力を振るうのは、自分のあり方は然程関係なく、命令で人々を動かすやり方だ。酷い場合は、権力者は自分のやりたい放題をやり、他者に対して冷酷な扱いをする。

しかし群れの模範となるのは、言葉そのものよりも、行動に現れているものである。周りの人たちが感動したり、また尊敬するようになるのは、命令があるからではない。良い影響を与えることが模範となることではないか。

神の羊の群れを牧することは、神に従い、自発的に行い、卑しい利得を求めず、心を込めて世話することが大切だと勧めている。

神に従うためには、神の言葉を読み、祈り、行動に移してゆくことだ。自発的に行うのは他人からの指示待ちではない。卑しい利得を求めずに他人の祝福のために自ら犠牲を払うことだ。そして心を込めて仕える気持ちを持つならば、それは私たちの言動に現れる。

先ず自分自身を振り返り、自ら私たちのために命をささげてくださったイエスキリストを模範として歩みたい。

愛する天のお父様、私たちには素晴らしい模範が与えられていることを感謝します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。