神様の特別な目的のために作られた器

聖句:

“大きな家には、金や銀の器だけでなく、木や土の器もあります。ある物は尊いことに、ある物は卑しいことに用いられます。 ですから、だれでもこれらのことから離れて自分自身をきよめるなら、その人は尊いことに用いられる器となります。すなわち、聖なるものとされ、主人にとって役に立つもの、あらゆる良い働きに備えられたものとなるのです。 あなたは若いときの情欲を避け、きよい心で主を呼び求める人たちとともに、義と信仰と愛と平和を追い求めなさい。 愚かで無知な議論は、それが争いのもとであることを知っているのですから、避けなさい。 主のしもべが争ってはいけません。むしろ、すべての人に優しくし、よく教え、よく忍耐し、 反対する人たちを柔和に教え導きなさい。神は、彼らに悔い改めの心を与えて、真理を悟らせてくださるかもしれません。” テモテへの手紙 第二 2章20~25節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

観察:

パウロは、霊的な意味で息子と呼ぶんでいたテモテに宛てた手紙の中で、人を惑わし、真理から遠ざけようとする、偽教師の問題に言及しています。パウロは、真理の言葉を正しく分けられる神様から承認を受けた働き手としてのテモテの役割の重要性について強調しています。テモテには、愚かで無知な議論を避けるようにと促しています。それがいろいろな争いのもとなるからです。

パウロが前に言っていたように、テモテは偽教師から自ら距離を置くことを選ばねばなりませんでした。彼らの教えはがんのように広がり、人々の人生を破壊して行きます。ヒメナオとピレトがその仲間であると言っています。パウロはこう書いています。「大きな家には、金や銀の器だけでなく、木や土の器もあります。ある物は尊いことに、ある物は卑しいことに用いられます。 ですから、だれでもこれらのことから離れて自分自身をきよめるなら、その人は尊いことに用いられる器となります。すなわち、聖なるものとされ、主人にとって役に立つもの、あらゆる良い働きに備えられたものとなるのです。」

神様の家には二種類の人がいます。金や銀の器のような人たち、そして、木や土の器のような人。前者は特別な目的のため、後者は日々の生活で使うためのものです。現実には、今日の神様の家の中で私たちがどのように使われるかは、私たち次第ということが言えます。神様は私たちを神様の御用のために召されました。では、あなたは、二つのうちのどちらに当てはまるでしょうか?

パウロは、どんな人が神様が使われるために承認され、その資格を得ることができるのかをテモテに教えています。パウロはこう教えています。「だれでもこれらのことから離れて自分自身をきよめるなら、その人は尊いことに用いられる器となります。すなわち、聖なるものとされ、主人にとって役に立つもの、あらゆる良い働きに備えられたものとなるのです。」多くの信者は、ただ日用使いの器に甘んじてしまっています。私は、神様が私がすべきものとして考えておられる特定の目的のために使われたいと思います。

特別な目的を持った人となるには、そして、神様からの承認を受けた人となるには、次のことが必要だとパウロは言っています。日用使いの卑しい考え方から離れて自分自身をきよめること。そして、神様から認められる人はきよめられ、主人にとって役にたつもの、あらゆる良い働きに備えられたものとなると。聖なるものとされ、神様にとって役に立つものとされ、神様の承認を得た人となるために必要な次のようなことをパウロはリストアップしています。

· 若い時の情欲を避けろ

· 義を追い求めなさい

· 信仰を追い求めなさい

· 愛を追い求めなさい

· 平和を追い求めなさい

· きよい心で主を呼び求める

· 愚かで無知な議論を避けろ

· すべての人に優しくし

· よく教え

· よく忍耐し

· 反対する人たちを柔和に教え真理の知識に導きなさい

神様は、金や銀の器のような尊いことに使われ、主人にとって、すなわち、神様の役にたつような、仕える態度を持った私たちの時代のテモテを探しています。神様は、神様への奉仕において、木や土の器のような卑しい態度で奉仕することからきよめられることを私たちに求めておられます。私たちは日用使いのために存在しているのではありません。特別な目的のためにいるのです。神様は私たちに良い行いをして欲しいと願われています。

適用:

私は時々「木や土」の器のような態度で物事をしようとする時があります。しかし、今日、私が学んだことは、神様はそんな態度を認められることはないということです。 木や土の器は神様がされようとしていることに興味がない人たちのためのものです。何かをすることに意味を見出そうとしている人たちのことです。しかし、「金や銀」の器の態度は最上のものを捧げるにふさわしい方に、役に立つためのものです。今日、私は神様に最高のものを捧げること、そして、日々主に対してしてしまっている卑しいことを避けろと言われれていると感じます。

祈り:

天のお父様、私があなたに対して、日用使いのような卑しいことをするのではなく、最高のものを捧げることができるよう、私を助けてください。私の全てをもってあなたに備え、あなたの目に忠実なものとなっていたいと願います。どうか、どうしたら、あなたが認められることの妨げになるようなことから私自身をきよめることができるのか、教えてください。 金や銀の器のような心で、あなたに仕えることを求めます。あなたは、私のするすべてにふさわしいお方です。アーメン!