我が友
「わが子よ、わたしの言葉を守り、 わたしの戒めをあなたの心にたくわえよ。 わたしの戒めを守って命を得よ、 わたしの教を守ること、ひとみを守るようにせよ。 これをあなたの指にむすび、 これをあなたの心の碑にしるせ。 知恵に向かって、「あなたはわが姉妹だ」と言い、 悟りに向かっては、あなたの友と呼べ。」(箴言 7:1-4)
知恵とか悟りは、私たちを必ずしも喜ばせるわけではなく、むしろ悲しませ、身を削るような苦痛を与えるように感じることがある。苦痛は緩和に持ち込むのがこの世の常となっている今、大衆に歓迎されるものではないだろうが、当初味わう苦痛や悲しみは、やがて喜びと歓喜へて変えられる。なぜなら、知恵は私たちに一時的な苦痛を強いるが、恒久的には私たちを救うからである。
「わたしはわが家の窓により、 格子窓から外をのぞいて、 思慮のない者のうちに、若い者のうちに、 ひとりの知恵のない若者のいるのを見た。 彼はちまたを過ぎ、女の家に行く曲りかどに近づき、 その家に行く道を、 たそがれに、よいに、 また夜中に、また暗やみに歩いていった。 見よ、遊女の装いをした陰険な女が彼に会う。 この女は、騒がしくて、慎みなく、 その足は自分の家にとどまらず、 ある時はちまたにあり、ある時は市場にあり、 すみずみに立って人をうかがう。
この女は彼を捕えて口づけし、 恥しらぬ顔で彼に言う、 「わたしは酬恩祭をささげなければならなかったが、 きょう、その誓いを果しました。 それでわたしはあなたを迎えようと出て、 あなたを尋ね、あなたに会いました。 わたしは床に美しい、しとねと、 エジプトのあや布を敷き、 没薬、ろかい、桂皮をもって わたしの床をにおわせました。 さあ、わたしたちは夜が明けるまで、 情をつくし、愛をかわして楽しみましょう。 夫は家にいません、 遠くへ旅立ち、 手に金袋を持って出ました。 満月になるまでは帰りません」と。
女が多くの、なまめかしい言葉をもって彼を惑わし、 巧みなくちびるをもって、いざなうと、 若い人は直ちに女に従った、 あたかも牛が、ほふり場に行くように、 雄じかが、すみやかに捕えられ、 ついに、矢がその内臓を突き刺すように、 鳥がすみやかに網にかかるように、 彼は自分が命を失うようになることを知らない。」(箴言 7:6-23)
知恵に従わない人はこの若者のように自分の命を失う羽目になる可能性がある。私たちには主の言葉を守り、 神の戒めを自分の心にたくわえる必要がある。神の戒めを守って命を得なければならない。 主の教えを、ひとみを守るように守り、自分の指にむすび、 心の碑にしるすようにすることが大切だ。知恵に向かって「あなたはわが姉妹だ」と言い、 悟りに向かっては友と呼ぶことが大切である。
主の知恵を死守し、指に結び、心の碑に記したい。
愛する天のお父様、あなたの知恵と戒めをありがとうございます。自分の友として相談します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。