あらゆる敵から救い出す神

「ダビデは主がもろもろの敵の手とサウルの手から、自分を救い出された日に、この歌の言葉を主に向かって述べ、 彼は言った、 「主はわが岩、わが城、わたしを救う者、 わが神、わが岩。 わたしは彼に寄り頼む。 わが盾、わが救の角、 わが高きやぐら、わが避け所、 わが救主。 あなたはわたしを暴虐から救われる。 わたしは、ほめまつるべき主に呼ばわって、 わたしの敵から救われる。」(‭‭サムエル記下‬ ‭22‬:‭1‬-‭4‬)

ダビデに敵対したのは、サウル王や巨人たちだった。
かつて巨人たちが中東にいたのは興味深い。巨人とは単なる背の高い人たちではなく、普通の人間より二倍ほどあった。

ダビデが対峙した巨人はイシビベノブで、ダビデを殺そうとしており、青銅で重さ三百シケル(約3.4kg)あった。

またゴブで、ペリシテびととの戦いがあったが、そこではベツレヘムびとヤレオレギムの子エルハナンは、ガテびとゴリアテを殺した。そのやりの柄は機の巻棒のようであった。

またガテで再び戦いがあったが、そこにひとりの背の高い人があり、その手の指と足の指は六本ずつで、その数は合わせて二十四本であった。彼もまた巨人から生れた者であったという。(‭‭サムエル記下‬ ‭21‬:‭16‬, ‭19‬-‭20‬)

ダビデが少年の時に倒した巨人はゴリアテで、彼の身長は6キュビト半(約2.9メートル)、青銅の兜をかぶり、身にまとっていた小札かたびら(鎧)は5000シェケル(約57キログラム)、脚には同じく青銅の脛当を着け、肩には青銅の投げ槍を背負い、手に持つ槍の鉄の刃は600シェケル(約6.8キログラム)あったという。

聖書には、他にネフィリムという巨人が登場する(創世記6章、民数記13章)。現存しないため想像し難いが、恐竜も含めて、かつてはサイズの大きい生命体が存在していたようである。

いずれにせよ、私たちが己の敵に対して恐れを抱く時、私たちの心の中で敵の存在感が増長してしまう。たとえ大いなる敵が私たちの目前に現れても、天地を創造され、支配されておられる主を見上げて歩みたい。

「主はわが岩、わが城、わたしを救う者、 わが神、わが岩。 わたしは彼に寄り頼む。 わが盾、わが救の角、 わが高きやぐら、わが避け所、 わが救主。 あなたはわたしを暴虐から救われる。 わたしは、ほめまつるべき主に呼ばわって、 わたしの敵から救われる。」

愛する天のお父様、あなたは偉大な神です。あなたを信頼します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。