人の成功を聞いて不安にならず、人の成功を認めてあげること

聖句:”皆が戻り、ダビデがあのペリシテ人を討ち取って帰って来たとき、女たちは、イスラエルのすべての町から、タンバリンや三弦の琴をもって、喜びつつ、歌い踊りながら出て来て、サウル王を迎えた。 女たちは、笑いながら歌い交わした。「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った。」 サウルは、このことばを聞いて激しく怒り、不機嫌になって言った。「ダビデには万と言い、私には千と言う。あれにないのは王位だけだ。」 その日以来、サウルはダビデに目をつけるようになった。 その翌日、わざわいをもたらす、神の霊がサウルに激しく下り、彼は家の中で狂いわめいた。ダビデはいつものように竪琴を手にして弾いたが、サウルの手には槍があった。 サウルは槍を投げつけた。ダビデを壁に突き刺してやろうと思ったのである。ダビデはサウルの攻撃から二度も身をかわした。 サウルはダビデを恐れた。それは、主がダビデとともにおられ、サウルを離れ去られたからである。 サウルはダビデを自分のもとから離し、彼を千人隊の長にした。ダビデは兵の先に立って行動した。 主が彼とともにおられたので、ダビデは、行くところどこででも勝利を収めた。 彼が大勝利を収めるのを見て、サウルは彼を恐れた。 イスラエルもユダも、皆がダビデを愛した。彼が彼らの先に立って行動したからである。” サムエル記 第一 18章6~16節 聖書 新改訳2017©2017新日本聖書刊行会

観察:

              不安は私たちを何度も襲ってきます。ある人にとっては、そんな不安をコントロールできますが、多くの人は、ある与ええられた状況の中で何が起きるのだろうと恐怖のうちに生きています。感情が不安定な人は、他の人の成功を素直に喜べません。常に恐怖と競争心のうちに生きています。他の人が賞賛や承認を受けていることが、彼らの中に恐れや不安を掻き立てます。そのような人は、ある人がしたことがうまくいったことを認めることができません。

             サウル王はそんな人でした。私たちと同じように、彼は不安という試練に直面します。その試練は、ダビデとその部下たちがペリシテ人たちを討ち取って帰ってきた時、彼の心には不安が芽生えます。サウルはイスラエルの初代の王でした。しかし、そんな強大な権力を持っていたにもかかわらず、彼は不安でいっぱいでした。多くのリーダーたちは不安を抱えています。不安を持った人たちは、時に、理性的な行動ができなくなります。ダビデとその部下たちの凱旋を迎えていた女たちが彼らを讃えた歌が、サウル王を苛立たせました。

              サウル王はこの歌を聞き不機嫌になりました。「サウルは千を討ち、ダビデは万を討った。」 牧師も、自分の教会のメンバーの数が増えると上機嫌になります。しかし、他の教会が大きくなっていくのを見て、自分の教会と比較してしまうと、何か不思議なプレッシャーを感じてしまいます。私も例外ではありません。サウロから今日次のようなことを学びました。·       不安にならないように·       人の手柄を認めるてあげる·       真実を受け止める。歌を歌った女たちの歌った歌詞は間違いではありませんでした。サウルは、ダビデと彼の部下たちが戦っているとき、彼は宮殿にいました。·       他の人の成功を喜んであげることを学ぶ·       自分が自分がというリーダーになってはいけない·       他の人の成功に腹を立てることをやめる。そして、それに対し見返してやろうと、報復などを考えてはいけない·       神様に目を留め続ける·       人は常に、戦いの中で人々を導き、試練から助け出してくれるリーダーが誰であるかを知っています。そして、そのようなリーダーを愛することになります·       タイトルは成功や自信の裏付けとなるものではない·        自分たちの人生の中に神様の臨在を認める時に初めて自信や平常心が保てる

適用:

              サウルに人差し指を向けることは簡単ですが、その時、他の三本の指が自分に向けられていることを忘れてしまっています。若い時リーダーとして、また、今の自分も、このことは試練の一つとして人生に入り込んできます。時に、自分は自信満々、時に、優柔不断なときがあります。いろんなことが引き金になって心が不安定になります。今日、このような人生でしっかり見つめていなければならない上記のような神様の真理に本当に感謝です。自分の成功より、人生における神様の臨在をもっと求めていきます。そこに神様の臨在と神様のみ手が置かれていなければ、自分のすることは空いものです。

祈り:

              イエス様、私がどんな人間か、また、自分の役割や、地位ではなく、あなたのうちに安心安全を見つけることができることを改めて思い起こさせてくださり感謝します。人生は自分のためのものではなく、あなたの目的のためのものであるという気づきに感謝します。人のやったことがうまくいったならば、それを素直に認めてあげることができるよう私を助けてください。あなたがしてくださったこと以外、あらゆる成功を自分がしたことのように誇ることがないように助けてください。今日、あなたにより頼むことを告白します。私がした全てのことについて、私を助けてくれた人たちとあなたの臨在と導きに感謝します。あなたを仰ぎ見ます。アーメン!