不思議という名の神

「主の使は彼に言った、「わたしの名は不思議です。どうしてあなたはそれをたずねるのですか」。」‭‭(士師記‬ ‭13‬:‭18‬)

さて、ダンの氏族に属するツォルア出身の一人の人がいて、名をマノアといった。彼の妻は不妊で、子を産んだことがなかった。主の使いがその女に現れて、彼女に言った。「見よ。あなたは不妊で、子を産んだことがない。しかし、あなたは身ごもって男の子を産む。今後あなたは気をつけよ。ぶどう酒や強い酒を飲んではならない。汚れた物をいっさい食べてはならない。見よ。あなたは身ごもって男の子を産む。その子の頭にかみそりを当ててはならない。その子は胎内にいるときから、神に献げられたナジル人だから。彼はイスラエルをペリシテ人の手から救い始める。」(13:2-5)

そこで、マノアは主に願って言った。「ああ、主よ。どうか、あなたが遣わされたあの神の人を再び私たちのところに来させ、生まれてくる子に何をすればよいか教えてください。」神はマノアの声を聞き入れられた。それで神の使いが再びこの女のところに来た。彼女は畑に座っていて、夫マノアは彼女と一緒にはいなかった。(13:8,9)

マノアは主の使いに言った。「私たちにあなたをお引き止めできるでしょうか。あなたのために子やぎを料理したいのですが。」主の使いはマノアに言った。「たとえ、あなたがわたしを引き止めても、わたしはあなたの食物は食べない。もし全焼のささげ物を献げたいなら、それは主に献げなさい。」マノアはその方が主の使いであることを知らなかったのである。そこで、マノアは主の使いに言った。「お名前は何とおっしゃいますか。あなたのおことばが実現しましたら、私たちはあなたをほめたたえたいのです。

主の使いは彼に言った。「なぜ、あなたはそれを聞くのか。わたしの名は不思議という。」そこでマノアは、子やぎと穀物のささげ物を取り、それを岩の上で主に献げた。主のなさる不思議なことを、マノアとその妻は見ていた。炎が祭壇から天に向かって上ったとき、主の使いは祭壇の炎の中を上って行った。マノアとその妻はそれを見て、地にひれ伏した。主の使いは再びマノアとその妻に現れることはなかった。そのときマノアは、その人が主の使いであったことを知った。(13:15-21)

マノアの子はサムソンであり、サムソンはイスラエルの民、またペリシテ人たちの前で神の力により不思議で偉大なことをした。

不思議という名の神は不思議なことをされる。不妊症の女性に子を授けると言われ、そのようにされる。また、ぶどう酒や強い酒、汚れた物をいっさい食べないようにと命じられる。全焼のささげ物を人ではなく、主に献げるように言われる。ある人には「わたしはある」という名だと言われ、ある人には名を「不思議」だと言われる。主の使いを送られ、その人を祭壇の炎の中を天に上って行くようにされたりする。主は実に不思議なお方であり、不思議なことをされる。

主なる神がなさること一つ一つには目的があり、また理由がある。私たちにとって神は偉大であり、不思議である。だから神は人間ではなく、また人間も神ではない。

偉大な神を今日も礼拝したい。

愛する天のお父様、あなたをほめたたえます。あなたは不思議であり、また偉大なお方です。主イエスキリストの御名によって、アーメン。