異火

「さてアロンの子ナダブとアビフとは、おのおのその香炉を取って火をこれに入れ、薫香をその上に盛って、異火を主の前にささげた。これは主の命令に反することであったので、 主の前から火が出て彼らを焼き滅ぼし、彼らは主の前に死んだ。」(レビ記‬ ‭10‬:‭1‬-‭2‬)

香をたく祭壇はアカシヤ材で造り、 アロンはその上で香ばしい薫香を焚くように命じられた。朝ごとに、ともしびを整える時、これを焚き、夕べにともしびをともす時にも、これを焚くように命じられた。(‭‭出エジプト記‬ ‭30‬:‭‭7‬-‭8‬)

さてアロンの子ナダブとアビフとは、おのおのその香炉を取って火をこれに入れ、薫香をその上に盛って異火を主の前にささげた。これはまさに主の命令に反することである。主の前から火が出て彼らを焼き滅ぼし、彼らは主の前に死んだ。

主の命令に反した理由については聖書は触れていないが、もし彼らが祭司でないのに祭司だけに許された祭壇での務めに手を出したしたら、彼らがやったことは完全な越権行為となる。ナダブとアビフは自らの上に深刻な結果を招き、自らの命を失った。

主の命令に背くことは、実は恐ろしいことである。間違いは本来認められないことであるため、慎重かつ真剣な取り組みが大切である。ただ人間は間違えを犯す。完全に守り行うこともできない。そこに主のあわれみがあることも、また然りである。罪深い私たちは、ただ主のあわれみによって救われた。私たちに永遠の命を与え、無条件に愛してくださった憐れみ深い主に感謝しつつ、主の定められたことを守って歩みたい。

愛する天のお父様、あなたの定められたことを守る者でありますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。