主の主権ある選び
「こうしてエサウは父がヤコブに与えた祝福のゆえにヤコブを憎んだ。エサウは心の内で言った、「父の喪の日も遠くはないであろう。その時、弟ヤコブを殺そう」。 しかしリベカは長子エサウのこの言葉を人づてに聞いたので、人をやり、弟ヤコブを呼んで言った、「兄エサウはあなたを殺そうと考えて、みずから慰めています。 子よ、今わたしの言葉に従って、すぐハランにいるわたしの兄ラバンのもとにのがれ、 あなたの兄の怒りが解けるまで、しばらく彼の所にいなさい。」(創世記 27:41-44)
イサクは年老い、目がかすんで見えなくなった時、長子エサウを呼んで死ぬ前に祝福しようとした。(創世記 27:1-4)
しかしイサクがその子エサウに語るのをリベカは聞いていた。やがてエサウが、しかの肉を獲ようと野に出かけたとき、 リベカはその子ヤコブに言った、「わたしは聞いていましたが、父は兄エサウに、 『わたしのために、しかの肉をとってきて、おいしい食べ物を作り、わたしに食べさせよ。わたしは死ぬ前に、主の前であなたを祝福しよう』と言いました。 それで、子よ、わたしの言葉にしたがい、わたしの言うとおりにしなさい。 」
そこで彼は行ってやぎの子を取り、母の所に持ってきたので、母は父の好きなおいしい食べ物を作った。 リベカは家にあった長子エサウの晴着を取って、弟ヤコブに着せ、 また子やぎの皮を手と首のなめらかな所とにつけさせ、 彼女が作ったおいしい食べ物とパンとをその子ヤコブの手にわたした。
彼が近寄って口づけした時、イサクはその着物のかおりをかぎ、彼を祝福して言った、 「ああ、わが子のかおりは、 主が祝福された野のかおりのようだ。 どうか神が、天の露と、 地の肥えたところと、多くの穀物と、 新しいぶどう酒とをあなたに賜わるように。 もろもろの民はあなたに仕え、 もろもろの国はあなたに身をかがめる。 あなたは兄弟たちの主となり、 あなたの母の子らは、 あなたに身をかがめるであろう。 あなたをのろう者はのろわれ、 あなたを祝福する者は祝福される」。(創世記 27:5-8, 14-17, 27-29)
イサクとエサウはヤコブが彼らを騙したことを知った。エサウは父に言った、「父よ、あなたの祝福はただ一つだけですか。父よ、わたしを、わたしをも祝福してください」。エサウは声をあげて泣いた。
父イサクは答えて彼に言った、 「あなたのすみかは地の肥えた所から離れ、 また上なる天の露から離れるであろう。 あなたはつるぎをもって世を渡り、 あなたの弟に仕えるであろう。 しかし、あなたが勇み立つ時、 首から、そのくびきを振り落すであろう」。
こうしてエサウは父がヤコブに与えた祝福のゆえにヤコブを憎んだ。エサウは心の内で言った、「父の喪の日も遠くはないであろう。その時、弟ヤコブを殺そう」。 しかしリベカは長子エサウのこの言葉を人づてに聞いたので、人をやり、弟ヤコブを呼んで言った、「兄エサウはあなたを殺そうと考えて、みずから慰めています。子よ、今わたしの言葉に従って、すぐハランにいるわたしの兄ラバンのもとにのがれ、 あなたの兄の怒りが解けるまで、しばらく彼の所にいなさい。」(創世記 27:38-44)
ヤコブがした人を騙すことは間違いであり、許されることではない。しかし神がヤコブを選び、諸国の民がヤコブに仕え、 ヤコブに身をかがめ、兄弟たちの主となり、 ヤコブをのろう者はのろわれ、 ヤコブを祝福する者は祝福されるように定められたことも然りである。
罪は罪と定められる神は正しい方であり、神に妥協はなく、罪の報いは贖われなければならない。その中で神は主権を持って天地を治められている。私たちは最善を為してくださる主に委ねて歩みたい。
愛する天のお父様、あなたをほめたたえます。あなたの道とあなたのご計画に従います。主イエスキリストの御名によって、アーメン。