プライドで潰されてしまうことがないように

聖句:

“王よ、その意味は次のとおりです。これは、わが主、王に届いた、いと高き方の決定です。 あなたは人間の中から追い出され、野の獣とともに住み、牛のように草を食べて、天の露にぬれることになります。こうして、あなたの上を七つの時が過ぎ行き、ついにあなたは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者にお与えになることを知るようになります。 木の根株は残せと命じられていますので、天が支配するということをあなたが知るようになれば、あなたの国はあなたのために堅く立つでしょう。 それゆえ、王よ、私の勧告を快く受け入れて、正しい行いによってあなたの罪を除き、また貧しい者をあわれんであなたの咎を除いてください。そうすれば、あなたの繁栄は長く続くでしょう。」 このことはみな、ネブカドネツァル王の身に起こった。 十二か月たって、バビロンにある王の宮殿の屋上を歩きながら、 王はこう言っていた。「この大バビロンは、王の家とするために、また、私の威光を輝かすために、私が私の権力によって建てたものではないか。」 このことばがまだ王の口にあるうちに、天から声があった。「ネブカドネツァル王よ、あなたに告げる。国はあなたから取り去られた。 あなたは人間の中から追い出され、野の獣とともに住み、牛のように草を食べるようになり、こうしてあなたの上を七つの時が過ぎ行き、ついにあなたは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者にお与えになることを知るようになる。」” ダニエル書 4章24~32節

観察:

ネブカデネザル王の人生における神様の奇跡の証言です。彼は辛い思いをして神様について学ぶことになります。彼は高慢で、頑固、そして、傲慢な人間でした。 悔い改める機会があったのにもかかわらず、自分の生き方を変えようとしませんでした。神様は人が滅びるのを喜ばれません。神様は義なるかた、二回でも三回でも、それよりもっと私たちに反省の機会を与えてくださる神様です。

          ネブカデネザル王が信頼を寄せていた ダニエルを通して、次のような夢の解き明かしを受け取ります。「これは、わが主、王に届いた、いと高き方の決定です。 あなたは人間の中から追い出され、野の獣とともに住み、牛のように草を食べて、天の露にぬれることになります。こうして、ついにあなたは、いと高き方が人間の国を支配し、これをみこころにかなう者にお与えになることを知るようになります。」

ダニエルは次のように王にアドバイスを与えました。「 それゆえ、王よ、私の勧告を快く受け入れて、正しい行いによってあなたの罪を除き、また貧しい者をあわれんであなたの咎を除いてください。そうすれば、あなたの繁栄は長く続くでしょう。 」

            神様は、ネブカデネザル王を許す、罪を排除すれば引き続き繁栄していくとまで言ってくれています。神様は誰も滅びに至ってほしいと望んではいません。ネブカデネザルにづっと繁栄し続けて欲しかったのです。彼の人生を壊したくはありませんでした。王はこれから起きるであろうことの全てを聞き、自分のこれまでの生き方を変えなければどんな結末が待ち受けているかを知るようになったのです。

            王は正しい行いによって罪を取り除きなさいと告げられました。 民に正しく向かい合い、抑圧されている人たちに優しくするようにと神様は王に言いました。しかし、王は神様の言うことを聞こうとせず、高慢な態度を取り続けたのでした。自分の罪についての指摘されたのちも、王は大胆不敵にこう宣言したのです。「 十二か月たって、バビロンにある王の宮殿の屋上を歩きながら、 王はこう言っていた。『この大バビロンは、王の家とするために、また、私の威光を輝かすために、私が私の権力によって建てたものではないか。』」

            ネブカデネザル王には一二ヶ月という、自分の生き方を変える機会が与えられていましたが、彼はそれをしませんでした。それどころか、もっと大胆不敵になり、高慢になり、神様がそうあって欲しいという姿の真逆に突き進んでしまったのです。神様はプライドの高い人に敵対します。 ネブカデネザル王は一二ヶ月の猶予期間が恵により与えられていました。しかし、神様の顔に泥を塗り、結果として、自分の高慢な態度の故に、神様の言った通りの苦しみを受けることになってしまいました。神様は恵深い方です。そして、私たちの身勝手な選択について何度も警告していても、決して誰も苦しみを受けるようなことを喜ばれません。何度となく、人は神様は不公平だと言います。愛の神様がどうして、人を地獄に落とそうとされるでしょうか?愛の神様がどうして人に苦しみを与えようとしますか?神様は、人が苦しんだり、地獄に落ちてしまうことを黙って見ていることに決して喜ばれません。神様は溢れんばかりの恵を私たちに与えてくださっています。しかし、私たちの方でも、自分の勝手な選択や行動で苦しまないように、自分の罪を拭い去り、神様に向き合うことをしなければならないのです。

適用:

            私はネブカデネザル王と何ら変わりありません。とても高慢で、しかし、私は聖霊の働きをイエス様に感謝しています。イエス様は私の罪を指摘し、その罪から離れ、神様と共に歩むよう人生をただしてくださいます。神様の恵とあわれみが常に私のそばにあることを私は知っています。神様が私の罪深い行いや神様に相応しくない態度を指摘してくださるとき、すぐに悔い改めたいと思っています。 私は日々神様に罪を指摘してもらいたいです。罪に敏感になり、神様の声を常に聞きたいと思います。

祈り:

            主よ、高ぶりの心の危険性を私に気づかせてくださり、感謝します。人生におけるプライドという罪を悔い改め、それを拭い去らなければならないことをあらためて教えてくださり感謝します。あなたは決して私に危害を加えようとされていないことに感謝の気持ちでいっぱいです。私に対して恵深くそしてあわれみ深くあり続けてください。 私が正しく生き、常に正しい行いをしていけるよう私を助けてください。あなたの愛のうちにへりくだり、あなたの知恵と導きを求め、あなたに目を向けます。アーメン!