人生の窮地に祈ること 

聖句:”そのとき、夜の幻のうちにこの秘密がダニエルに明らかにされた。ダニエルは天の神をほめたたえた。 ダニエルはこう言った。「神の御名はほむべきかな。とこしえからとこしえまで。知恵と力は神のもの。 神は季節と時を変え、王を廃し、王を立てる。知恵を授けて賢者とし、知識を授けて悟りのある者とされる。 神は、深遠なこと、隠されていることを明らかにし、闇の中に何があるかを知り、ご自分の内に光を宿される。 私の父祖の神よ。私はあなたに感謝し、あなたを賛美します。あなたは私に知恵と力を授け、今、私たちが尋ねたことを私に明かし、王の心のうちを私たちに明かしてくださいました。」” ダニエル書 2章19~23節


観察:ネブカデネザル王はある夢をみます。その夢にうなされ、その夢の意味を知ろうと占星術師や呪法師、呪文師、呪術者を呼びつけました。彼らに、もしその夢がどんな夢であったか、そしてその夢の言わんとするところを告げることがなければ、手足をバラバラにし、彼らの家はゴミの山と化すと言いました。 
この王の言葉は彼らを恐怖で怖気づけさせます。なぜなら、王は彼らにその夢がどんな夢であったかを伝えることなく、その夢の内容と、その意味をあてろと言ったからです。これは人間には不可能なことです。どんな人でも他の人の夢をあてたり、その夢が何を意味するのかを、することはできるはずがありません。
ダニエルと彼の友はそのような占星術師や呪術師の仲間の中に数えられていました。ですから、誰も王のリクエストに応えられない場合、ダニエルたちも殺されてしまう運命にあったのです。しかしながら、ダニエルは、このことを耳にした時、友とともに集まり、この謎について天におられる神様にあわれみを乞うたのです。
私たちがどんなに賢く知識に溢れていたとしても、私たちが理解できないものが人生にはたくさんあるということを、ダニエルのこの応答から気づかされます。私たちは、しばしば、自分の理解や知恵に頼ろうとします。王様の頭の中にある夢の詳細をシェアされずに王様の頭の中にあるものを明らかにするという不可能な仕事をするのは、占星術師たちにはかなりチャレンジなことでした。 しかし、王の脅しに対するダニエルのアクションと応答は、まず、神様のあわれみを乞うことでした。神様に祈り求めることは、解決不能なことを解決する鍵です。祈りは、私たちの知識を超えた超えたものへの解決をもたらすようにと神様を動かします。祈りは秘密を解決する鍵であり、武器なのです。ダニエルは友達にあわれみを神様に乞うように促し、神様はその夜、彼らの祈りに答えてくれました。不可能と思えるようなことがあったとしても、神様は私たちに悟りを与え、どんなことも不可能でないことを知るようにしてくれます。 神様は隠された謎を明らかにしてくれます。神様は私たちのあわれみを求める叫びに耳を傾けてくれます。祈りに答えてくれます。 どんな状況も神様が処理できないほど大きなものは存在しません。私が袋小路に入ってしまったとき、神様は私を救い出し、安全な場所へと導いてくださいます。命に関わるようなどんな状況も神様をして私を救うことを妨げることはありません。私は、暗闇の中に横たわる深く隠されたものを明らかにしてくださる神様に信頼することを学ばなければなりません。神様は私が状況を見極めるための知恵と知識を私に授けてくださいます。ダニエルがここで神様に捧げた感謝の祈りと同じことを、私の心の中で再確認し、繰り返し、神様に捧げることの励ましとしたいと思います。「私の父祖の神よ。私はあなたに感謝し、あなたを賛美します。あなたは私に知恵と力を授け、今、私たちが尋ねたことを私に明かし、王の心のうちを私たちに明かしてくださいました。」


適用:私が暗闇にいる時はいつでも、私の神が私と共にいて、その状況の中で私を導いてくださることを知り、それについての感謝でいっぱいです。私ではどうしようもないと思えるような状況に直面する時はいつでも、私は神様のあわれみをまず求めていきます。神様は祈りに応えてくださることを自分に思い出させていきたいと思います。時々、私はなんの役にも立たない自分の理解に頼りすぎる時があります。 私を見守ってくださり、秘密を明らかなものにし、導く、私の目には見えない神様に信頼することを日課としていきます。


祈り:天のお父様、私の必要をいつも知り、私の今いる状況から私をどうやったら救い出せるかを知っておられることを感謝します。私を見守り、私の困難な状況を理解するために必要な知恵を与えてくださり感謝します。あなたのあわれみと知恵を求め、あなたに日々目を向けます。私の祈りを聞き、その祈りに応えてくださり感謝します。あなたの絶えない愛と気配りに感謝します。アーメン!