誤解されても

「エレミヤは言った、「それはまちがいだ。わたしはカルデヤびとの側に脱走しようとしていない」。しかしイリヤは聞かず、エレミヤを捕えて、つかさたちのもとへ引いて行った。 つかさたちは怒って、エレミヤを打ちたたき、書記ヨナタンの家の獄屋にいれた。この家が獄屋になっていたからである。」 (エ‭‭レミヤ書‬ ‭37‬:‭14‬-‭15‬)

さてカルデヤびとの軍勢がパロの軍勢の来るのを聞いてエルサレムを退いたとき、 エレミヤは、ベニヤミンの地で民のうちに自分の分け前を受け取るため、エルサレムを立ってその地へ行こうと、 ベニヤミンの門に着いた。

そのとき、そこにハナニヤの子セレミヤの子でイリヤという名の番兵がいて、預言者エレミヤを捕え、「あなたはカルデヤびとの側に脱走しようとしている」と言った。

エレミヤは言った、「それはまちがいだ。わたしはカルデヤびとの側に脱走しようとしていない」。しかしイリヤは聞かず、エレミヤを捕えて、つかさたちのもとへ引いて行った。 つかさたちは怒って、エレミヤを打ちたたき、書記ヨナタンの家の獄屋にいれた。この家が獄屋になっていたからである。 エレミヤが地下の獄屋にはいって、そこに多くの日を送ってのち…、」(エレミヤ書‬ ‭37‬:‭11‬-‭16‬)

エレミヤは誤解されて、書記ヨナタンの家の獄屋に入れられ、多くの日が経った。身の危険を感じたエレミヤはゼデキヤ王に言った。「王なるわが君よ、どうぞ今お聞きください。わたしの願いをお聞きとどけください。わたしを書記ヨナタンの家へ帰らせないでください。そうでないと、わたしはそこで殺されるでしょう」。 

そこでゼデキヤ王は命を下し、エレミヤを監視の庭に入れさせ、かつ、パンを造る者の町から毎日パン一個を彼に与えさせた。これは町にパンがなくなるまで続いた。こうしてエレミヤは監視の庭にいた。(‭‭エレミヤ書‬ ‭37‬:‭20‬-‭21‬)

実はゼデキヤは自分の未来を案じていた。「ゼデキヤ王は人をつかわし、彼を連れてこさせた。王は自分の家でひそかに彼に尋ねて言った、「主から何かお言葉があったか」。エレミヤはあったと答えた。そして言った、「あなたはバビロンの王の手に引き渡されます」。 エレミヤはまたゼデキヤ王に言った、「わたしが獄屋にいれられたのは、あなたに、またはあなたの家来に、あるいはこの民に、どのような罪を犯したからなのですか。 あなたがたに預言して、『バビロンの王はあなたがたをも、この地をも攻めにこない』と言っていたあなたがたの預言者は今どこにいるのですか。」(‭‭エレミヤ書‬ ‭37‬:‭17‬-‭19‬)

ゼデキヤはエリミヤを監視の庭に移して保護したが、ゼデキヤには主の言葉を変えることなく、その通り伝えたのである。「あなたはバビロンの王の手に引き渡されます」と言われれば良い気持ちはしないことを重々承知の上で語ったのであった。

私たちは神のことばを真っ直ぐ語ることができるだろうか?相手を悲しませる内容とわかりながら真実を、真理を語ることはできるかと自ら問いたい。

愛する天のお父様、あなたに従う時、またあなたに仕える時、誤解されることがあるかもしれません。しかし、あなたの言葉を真っ直ぐ語る者としてください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。