主に帰れ

「主は言われる、「今からでも、あなたがたは心をつくし、断食と嘆きと、悲しみとをもってわたしに帰れ。 あなたがたは衣服ではなく、心を裂け」。あなたがたの神、主に帰れ。主は恵みあり、あわれみあり、怒ることがおそく、いつくしみが豊かで、災を思いかえされるからである。 神があるいは立ち返り、思いかえして祝福をその後に残し、素祭と灌祭とをあなたがたの神、主にささげさせられる事はないとだれが知るだろうか。」(‭‭ヨエル書‬ ‭2‬:‭12‬-‭14‬)

主の日についてヨエルが預言をした。主の日には、イスラエルに敵が攻めて来て戦渦の中に置かれる日と、終末の再臨の日を指す言葉である。

ヨエルに与えられた主の日に関する預言はこうである。

「これは暗く、薄暗い日、雲の群がるまっくらな日である。多くの強い民が暗やみのようにもろもろの山をおおう。このようなことは昔からあったことがなく、後の代々の年にも再び起ることがないであろう。 火は彼らの前を焼き、炎は彼らの後に燃える。彼らのこない前には、地はエデンの園のようであるが、その去った後は荒れ果てた野のようになる。これをのがれうるものは一つもない。 そのかたちは馬のかたちのようであり、その走ることは軍馬のようである。 山の頂でとびおどる音は、戦車のとどろくようである。また刈り株を焼く火の炎の音のようであり、戦いの備えをした強い軍隊のようである。 その前にもろもろの民はなやみ、すべての顔は色を失う。 彼らは勇士のように走り、兵士のように城壁によじ登る。彼らはおのおの自分の道を進んで行って、その道を踏みはずさない。 彼らは互におしあわず、おのおのその道を進み行く。彼らは武器の中にとびこんでも、身をそこなわない。 彼らは町にとび入り、城壁の上を走り、家々によじ登り、盗びとのように窓からはいる。 地は彼らの前におののき、天はふるい、日も月も暗くなり、星はその光を失う。」(‭‭ヨエル書‬ ‭2‬:‭2‬-‭10‬)

史実として敵国に攻め入れられたイスラエルの民、また終末の預言として神の民に与えられたメッセージとこうである。

「主は言われる、「今からでも、あなたがたは心をつくし、断食と嘆きと、悲しみとをもってわたしに帰れ。 あなたがたは衣服ではなく、心を裂け」。あなたがたの神、主に帰れ。主は恵みあり、あわれみあり、怒ることがおそく、いつくしみが豊かで、災を思いかえされるからである。 神があるいは立ち返り、思いかえして祝福をその後に残し、素祭と灌祭とをあなたがたの神、主にささげさせられる事はないとだれが知るだろうか。」(‭‭ヨエル書‬ ‭2‬:‭12‬-‭14‬)

私たちが危機に瀕した時、衣服を裂いて悲しみや苦しみを表すだけではなく、心を裂き、心から主に帰ることが大切である。主は恵みあり、あわれみあり、怒ることがおそく、いつくしみが豊かで、災を思いかえされるからである。 神があるいは立ち返り、思いかえして祝福をその後に残してくださるかもしれないからである。

大きな苦しみがなくても、日常の中で小さな出来事や悩み、チャレンジがある。そのような時、主に帰り、主の前に心を裂いて叫びたい。

愛する天のお父様、あなたには恵みがあり、あわれみがあり、怒ることがおそく、いつくしみが豊かで、災を思いかえされます。 災いが来た後にあなたに叫ぶだけではなく、災いが来る前にあなたに心を裂き、あなたに従う者としてください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。