空の人生で終わらない

「人は食い飲みし、その労苦によって得たもので心を楽しませるより良い事はない。これもまた神の手から出ることを、わたしは見た。 だれが神を離れて、食い、かつ楽しむことのできる者があろう。」(‭‭伝道の書‬ ‭2‬:‭24‬-‭25‬)

伝道者と呼ばれたソロモン王はこのように人生を振り返った。「わたしは大きな事業をした。わたしは自分のために家を建て、ぶどう畑を設け、 園と庭をつくり、またすべて実のなる木をそこに植え、 池をつくって、木のおい茂る林に、そこから水を注がせた。 わたしは男女の奴隷を買った。またわたしの家で生れた奴隷を持っていた。わたしはまた、わたしより先にエルサレムにいただれよりも多くの牛や羊の財産を持っていた。 わたしはまた銀と金を集め、王たちと国々の財宝を集めた。またわたしは歌うたう男、歌うたう女を得た。また人の子の楽しみとするそばめを多く得た。 こうして、わたしは大いなる者となり、わたしより先にエルサレムにいたすべての者よりも、大いなる者となった。わたしの知恵もまた、わたしを離れなかった。」(伝道の書‬ ‭2‬:‭4‬-‭9‬)

ソロモンは誰もが羨み、また夢見る、いわゆる人生の成功者となった。

ソロモンはこのように結論づけた。「そこで、わたしはわが手のなしたすべての事、およびそれをなすに要した労苦を顧みたとき、見よ、皆、空であって、風を捕えるようなものであった。日の下には益となるものはないのである。」(‭‭伝道の書‬ ‭2‬:‭11‬)

ソロモンは自分が地上で成し遂げた功績の数々を振り返り、「皆、空であって、風を捕えるようなもの」と結論づけた。

私たちは食い飲みし、その労苦によって得たもので心を楽しませることが至上の幸福とする。だからグルメやエンターテイメント、快楽や道楽、趣味に没頭できることを追求する人が多い。

「これもまた神の手から出ることを私は見た。 」とソロモンは言ったが、神が与える祝福は感謝すべきものである。ただ地上の祝福で終わらないのが私たちの人生である。私たちには天上の祝福があり、そのために生きることができる。私たちは神との関係を楽しむ人生を過ごすことができるのだ。「だれが神を離れて、食い、かつ楽しむことのできる者があろう。」とソロモンが言う通りである。

すべてのことを楽しむように神は私たちに願っておられるが、私たちは神との関係を楽しんでいるだろうか?神とは怖い存在ではない。神は私たちとの関係を楽しみたいと願っておられる方である。

愛する天のお父様、あなたと共に歩み、あなたに従い、あなたの祝福を楽しむことができることを感謝します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。