貧しくなる理由

「貧しい者をしえたげて自分の富を増そうとする者と、富める者に与える者とは、ついに必ず貧しくなる。」(‭‭箴言‬ ‭22‬:‭16‬)

私たちが貧しくなる理由が二つある。一つは貧しい者をしえたげて自分の富を増そうとすること、もう一つは富める者に与えることである。

貧しい者を虐げて自分の富を増やそうとする行為として先ず思い当たるのが、高齢者に対する詐欺行為である。高値でモノを売りつけたり、不良債権の貸出なども該当かもしれない。人の弱みにつけ込んで利益を得ることで、被害者たちを苦しめ、貧困のどん底に陥れるすべての行為は、たとえ一時的に利益や富を得たとしても最終的に貧しくなる。心が貧しくなるからこそ、生き方も貧しくなり、生活も貧しくなってしまう。

そして富める者に与える行為である。本来なら貧しき者たちに与えるべき富を富める者に与えるなら、貧しさは私たちの下にやってくる。資本主義社会で、どこまで低所得者たちを救済できるか、またすべきかを考える必要がある。何よりも目の前にいる貧しき者たちを蔑ろにせず、生活できるように助けることは私たちの使命ではないか。

私たちが貧しくならないために、貧しい者を虐げて自分の富を増そうとしたり、また貧しい者ではなく富める者に与えるようなことの無いようにしたい。

愛する天のお父様、私たちが貧しい者を蔑ろにせず、よく見極めて助けることが出来ますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。