他の人に問題をシェアすること
聖句:
“そこで、私たちはもはや耐えきれなくなり、私たちだけがアテネに残ることにして、
私たちの兄弟であり、キリストの福音を伝える神の同労者であるテモテを遣わしたのです。あなたがたを信仰において強め励まし、
このような苦難の中にあっても、だれも動揺することがないようにするためでした。あなたがた自身が知っているとおり、私たちはこのような苦難にあうように定められているのです。
あなたがたのところにいたとき、私たちは前もって、苦難にあうようになると言っておいたのですが、あなたがたが知っているとおり、それは事実となりました。
そういうわけで、私ももはや耐えられなくなって、あなたがたの信仰の様子を知るために、テモテを遣わしたのです。それは、誘惑する者があなたがたを誘惑して、私たちの労苦が無駄にならないようにするためでした。”
テサロニケ人への手紙 第一 3章1~5節
適用:
パウロは、さまざまな教会に宛てた手紙は、時に、厳格で思いやりのない人物として見られることがあります。 そして、彼の手紙を読んだ人々は、彼のパッションを誤解し、しばしば彼の言葉は愛がなく、抑圧的で、思いやりのないものだと結論づけたりします。しかし、パウロは手紙を送った教会を心から大切に思っています。 特に、悪や偽教師を容認する信徒に対しては強い口調にで糾弾する言葉を使っています。パウロは、自分の子供を大事に思う父親のような心を持っています。 パウロは、手紙を受け取った人たちが聞きたいことだけを伝えるのではなく、彼らが聞くべきことを伝えているのです。
ここでパウロは、テサロニケの人たちの信仰へ真摯に心配と気遣いが読み取れます。 パウロは、自分が直面しているすべての試練が、テサロニケの信者の信仰に影響を与えるのではないかと懸念していたのです。 テモテを送ったのは、彼らをを信仰において強め励まし、苦難の中にあっても、だれも動揺することがないようにするためでした。:
· 同情を買うために自分の試練を話するのは避けましょう。 むしろ、他の信者を強め、励まする目的のために試練についてシェアしましょう。
· 他の人が経験したことで自分の信仰が揺らされることのないように。
· 試練は人生の一部であり、私たちはイエス様との旅の途中で、それらに遭遇する運命にあることを知ること。
· 試練は人生のどこかで起こるものだと覚悟を持つこと。
· 試練や問題を共有してしまうことで、他の人の信仰の歩みに悪影響を及ぼしていないか確認する。
· 私たちを誘惑してくるサタンは、私たちが経験することを使い、他の人の信仰を破壊しようとすることを知ること。
これらは、私が試練とどう向き合うべきか、驚くべき教えです。 私のゴールは、同情を買い、サタンが他の人の信仰を破壊する攻撃を続けさせるように仕向けることではありません。 私たちの試練や患難は、他の人々の信仰を強め、勇気づけるためのものでなければなりません。 時々、多くの信者は、人生における試練やチャレンジについて、それらを否定しようとしています。 パウロが自分の問題を隠さず、自分が直面する試練を伝えたことは、パウロが手を差し伸べた人々の信仰を強め、励ますことを目的としているため、賢いやり方だった思います。
適用:
私は今日、自分の試練を他の人とシェアするとの目的を学びました。 私は時々、同情を買うために自分が直面する試練をシェアしていることがあるのを知っています。 しかし、パウロは、私が経験した試練は、他の人々の信仰を強め、励ますという思いでシェアしなければならないことを、今日、私に思い起こさせてくれました。 そうすることで、私たちを誘惑しようと虎視眈々と狙っているサタンが私の言葉を聞いた人の信仰に影響を与える力に制約を課すことができるのです。 私は、自分が経験したことを他の人とシェアする前に、なぜシェアするのか、自分の心の中の動機を疑ってみることにしています。 自分が直面していることを否定するのではなく、人々の信仰を強め、励ますような方法で問題をシェアし、誘惑するサタンが人々を弱め、落ち込まさせるような機会を与えないようにしたいと思います。
祈り:
父なる神様、私は自分の苦難をどのようにシェアするかについて、賢くあるべきであることを思い起させてくれたことに感謝します。 あなたの民を強め、励ますことを目的として、私が経験していることをシェアすることができるよう私を助けてください。 悪魔が他の人々の信仰を破壊する機会を与えない方法でシェアすることができるよう、私を助けてください。 私がシェアすべきでないことを思いとどまる賢さと、私の話を聞く人を助けてあげるよう、正しい言葉で話すことができるように私を教えてください。 私は、あなたを尊ぶ生き方をするために、知恵と力をあなたに求めます。 イエスの御名において、アーメン!