仕える者になれ

「そこで、イエスは彼らを呼び寄せて言われた。「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者たちは人々に対して横柄にふるまい、偉い人たちは人々の上に権力をふるっています。あなたがたの間では、そうであってはなりません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、皆に仕える者になりなさい。あなたがたの間で先頭に立ちたいと思う者は、皆のしもべになりなさい。人の子が、仕えられるためではなく仕えるために、また多くの人のための贖いの代価として、自分のいのちを与えるために来たのと、同じようにしなさい。」(マタイの福音書 20:25-28)

仕える者とは、どんな人たちなのか?周りの人々が助かったと感じるように汗を流す人たちだ。段取りを組み、温かくもてなし、快適に過ごせるように整える人たち。サービス業界で仕事している人はよくわかるだろう。

上から目線ではなく、命令調ではなく、押しつけるのではなく、自ら進んで皆がやりたくないことを喜んでやる人である。

私がかつて牧師のインターンをしていたとき、ひたすら椅子を並べ、掃除をし、コードを巻き、あらゆるものを片付けることが自らの責任と役割だった。それも誰も見ていないところで、みんなが楽しんでいる時にやったのである。しもべとしての徹底的な訓練を受けた。

私たちの人格は、しもべのように扱われ、感情的に限界が来た時にどうするかで築き上げられる。人格が築かれないまま人々から脚光を浴び、あがめられてしまうと、愚かな失敗、命取りとなる失敗をしかねない。

仕える者、しもべの心に立ち返りたい。どんなに偉くなり、先頭に立ち、人々の上に立っても、決して忘れ失ってはならないものだ。

愛する天のお父様、仕える者として歩むことができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。