異なるイエス、異なる霊、異なる福音に気をつけよう
聖句:
“私は、今していることを今後も続けるつもりです。それは、ある人たちが自分たちで誇りとしていることについて、私たちと同じだと認められる機会を求めているのを断ち切るためです。
こういう者たちは偽使徒、人を欺く働き人であり、キリストの使徒に変装しているのです。
しかし、驚くには及びません。サタンでさえ光の御使いに変装します。
ですから、サタンのしもべどもが義のしもべに変装したとしても、大したことではありません。彼らの最後は、その行いにふさわしいものとなるでしょう。”
コリント人への手紙 第二 11章12~15節
観察:
コリントの信者たちがこれほど簡単に偽使徒や偽預言者たちにだまされてしまっていることにパウロは驚愕しています。 パウロは、神様の熱心をもって、彼らのことを思い、彼らを清純な処女として、一人の夫キリストに献げるために婚約させるため一生懸命に苦労してきにもかかわらず、彼らが偽預言者たちの策略にはまってしまったことを見てざんきにたえないと言っています。パウロはこう記しています。 “蛇が悪巧みによってエバを欺いたように、あなたがたの思いが汚されて、キリストに対する真心と純潔から離れてしまうのではないかと、私は心配しています。”
偽使徒たちは、パウロがコリントにいる信者たちに教えてきたイエスさまとは異なったイエス像を教えていました。 また、パウロが彼らとともにいた時に受け取っていた霊とは違う霊を受け取ろうとしていました。さらに、パウロが彼らに宣べ伝えていた福音とは違う福音に傾倒していたのです。
パウロは彼らがいかにだまされやすくいかにナイーブであるか、強い口調で非難しています。 パウロたちが宣べ伝えなかった別のイエスを宣べ伝え、あるいは、彼らがたが受けたことのない異なる霊や、受け入れたことのない異なる福音を受けたりし、それを甘受してしまっていたのです。パウロは偽使徒を特定し、彼らのことを、人を欺く働き人であり、キリストの使徒に変装していると糾弾しています。パウロが彼らのことを、サタンでさえ光の御使いに変装すると言ったように、パウロは決して言葉を濁すようなことはしませんでした。
自分の人生や関わっているミニストリーで色々と語ることを許している人々について、その人たちがどんな人なのかを見分けることは、私にとってとても重要なことです。 自分は使徒だとか、預言者だと名乗る人はたくさんいます。 これらの賜物は、イエスさまが教会に与えた純粋に神様からの賜物ですが、キリストの体である教会では、この賜物に関して多く悪用されてきました。
イエス様の名前、神様の名前、あるいは聖霊の名前を使っているからといって、どんな先生や教えにも盲目的に従うようなことがあってはなりません。 パウロは、すぐにその罠にはまるコリントの人たちに、強く反駁しています。 私たちは、常に学ぶ者であり、真理の言葉を正しく見分けることのできる弟子でなければなりません。
教えに疑問を持つことは、キリストを信じていないことを意味しません。 教師を疑うということは、その教師がどのようにして真理の結論に達したかを問うことです。 医師ルカは、使徒の働きの中で、ベレヤの人たちが使徒パウロに同じようなテストを課したことに関してこう書いています。 “この町のユダヤ人は、テサロニケにいる者たちよりも素直で、非常に熱心にみことばを受け入れ、はたしてそのとおりかどうか、毎日聖書を調べた。”
使徒の働き 17章11節
ベレヤの信者がパウロにしたように、私たちも同様のことをすべきです。 ベレヤの信徒たちがメッセージを受け取るたびに、自分の人生の中に招き入れ、話を聞いたりする人たちに、恐れずに熱心に質問をし、パウロが言ったことが真実かどうか、毎日聖書を吟味したように、私たちも同じことをしなければなりません。 これは、私たちの信仰が多くの偽預言者、偽教師、偽使徒に乗っ取られないために、私たち全員が行わなければならない貴いことです。
適用:
私は、聖書そのものから、イエスさま、聖霊、福音について学び続けていきます。 私は、神様のみ言葉を真理の主要な源とし、神様の知識とみこころを知ることができるように、自分自身でそれを読み、勉強し続けます。 私は、聖霊が、私を導き、教え、キリストにあるすべての真理に私を導いてくださることを信じ続けます。
祈り:
イエスさま、あなたはすべての真理の神様です。 あなたがこれからも、あなたの真理に私に導き、教えてくださるよう祈ります。 私の中にあるあなたの聖霊の働きを正しく見分けることができるように、祈ります。 あなたの中にある真理を他の人が見出すことができるように、あなたの真理のみ言葉を正しく分け与えることができるよう私を助けてください。 あなたが聖なる恐れを私に与え、あなたのすべての真理に私を導いてくださいますように。 日々、私をあなたのすべての真理に導いてください。 アーメン!