王なる神

「主はサムエルに言われた、「民が、すべてあなたに言う所の声に聞き従いなさい。彼らが捨てるのはあなたではなく、わたしを捨てて、彼らの上にわたしが王であることを認めないのである。 彼らは、わたしがエジプトから連れ上った日から、きょうまで、わたしを捨ててほかの神々に仕え、さまざまの事をわたしにしたように、あなたにもしているのである。 今その声に聞き従いなさい。ただし、深く彼らを戒めて、彼らを治める王のならわしを彼らに示さなければならない」。」(‭‭サムエル記上‬ ‭8‬:‭7‬-‭9‬)

サムエルの立場は預言者であり、またイスラエルの民の指導者も兼ねていたので、さぞかし大変だったのではないかと想像する。

しかもサムエルの「子らは父の道を歩まないで、利にむかい、まいないを取って、さばきを曲げた。」(‭‭サムエル記上‬ ‭8‬:‭3‬)

そんな様子を見て「イスラエルの長老たちはみな集まってラマにおるサムエルのもとにきて、 言った、「あなたは年老い、あなたの子たちはあなたの道を歩まない。今ほかの国々のように、われわれをさばく王を、われわれのために立ててください」。」(サムエル記上‬ ‭8‬:‭4‬-‭5‬)

しかし彼らが、「われわれをさばく王を、われわれに与えよ」と言うのを聞いて、サムエルは喜ばなかった。

そしてサムエルが主に祈ると、 主はサムエルに言われた、「民が、すべてあなたに言う所の声に聞き従いなさい。彼らが捨てるのはあなたではなく、わたしを捨てて、彼らの上にわたしが王であることを認めないのである。 彼らは、わたしがエジプトから連れ上った日から、きょうまで、わたしを捨ててほかの神々に仕え、さまざまの事をわたしにしたように、あなたにもしているのである。 今その声に聞き従いなさい。ただし、深く彼らを戒めて、彼らを治める王のならわしを彼らに示さなければならない」。」(‭‭サムエル記上‬ ‭8‬:‭6‬-‭9‬)

サムエルのような預言者が国に指導者になるよりも、王が国の指導者となることを民は願った。その後の出来事や慣わしに従うことを考えると王制が必ずしもイスラエルにとって良かったわけではない。

神の視点からいうならば、「わたしを捨てて、彼らの上にわたしが王であることを認めない」ことがイスラエルの願った王制の最大の落度であった。

私たちの神こそ、私たちの王であり、神は人間と違って完全なお方であり、私たちに最善をなしてくださるのだから、神に全幅の信頼を寄せ、神に絶対服従したい。義なる神は憐れみ深く、愛と恵みに富んでおられるお方である。

愛する天のお父様、あなたが私の王です。あなたに信頼して歩みます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。