罪を除き去る
「立って、民を清めて言いなさい、『あなたがたは身を清めて、あすのために備えなさい。イスラエルの神、主はこう仰せられる、「イスラエルよ、あなたがたのうちに、滅ぼされるべきものがある。その滅ぼされるべきものを、あなたがたのうちから除き去るまでは、敵に当ることはできないであろう」。」(ヨシュア記 7:13)
イスラエルの民がカナンの地に入った時、「…イスラエルの人々は奉納物について罪を犯した。すなわちユダの部族のうちの、ゼラの子ザブデの子であるカルミの子アカンが奉納物を取ったのである。それで主はイスラエルの人々にむかって怒りを発せられた。」(ヨシュア記 7:1)
「そこで民のうち、おおよそ三千人がアイの町に上ったが、ついにアイの人々の前から逃げ出した。 アイの人々は彼らのうち、おおよそ三十六人を殺し、更に彼らを門の前からシバリムまで追って、下り坂で彼らを殺したので、民の心は消えて水のようになった。」(ヨシュア記 7:4-5)
彼らが敗走した理由について主はこう言われた。「イスラエルよ、あなたがたのうちに、滅ぼされるべきものがある。その滅ぼされるべきものを、あなたがたのうちから除き去るまでは、敵に当ることはできないであろう」
「…ヨシュアは朝早く起き、イスラエルを部族ごとに進み出させたところ、ユダの部族がくじに当り、 ザブデの家族を男ひとりびとり進み出させたところ、アカンがくじに当った。アカンはユダの部族のうちの、ゼラの子、ザブデの子なるカルミの子である。 アカンはヨシュアに答えた、「ほんとうにわたしはイスラエルの神、主に対して罪を犯しました。わたしがしたのはこうです。 わたしはぶんどり物のうちに、シナルの美しい外套一枚と銀二百シケルと、目方五十シケルの金の延べ棒一本のあるのを見て、ほしくなり、それを取りました。わたしの天幕の中に、地に隠してあります。銀はその下にあります」。」(ヨシュア記 7:16, 18, 20-21)
「そこでヨシュアは使者たちをつかわした。使者たちが天幕に走っていって見ると、それは彼の天幕に隠してあって、銀もその下にあった。…やがてすべてのイスラエルびとは石で彼を撃ち殺し、また彼の家族をも石で撃ち殺し、火をもって焼いた。 そしてアカンの上に石塚を大きく積み上げたが、それは今日まで残っている。そして主は激しい怒りをやめられたが、このことによって、その所の名は今日までアコルの谷と呼ばれている。」(ヨシュア記 7:22,25-26)
神との関係において罪を除き去ることは重要である。神は罪のない、聖なるお方であるため、私たちが罪ある状態では関係を築くことができない。
もし私たちがアカンのように罪を犯した人を滅ぼしてばかりいたら、この地上にいるすべての人を滅ぼさなければならない。なぜなら、すべての人は罪人であるからだ。
そこで主なる神は御子イエスを私たちのもとに遣わされ、御子イエスの贖いを受け入れ、信じた人の罪を取り除くようにされた。
私たちと神との理想の関係、最善の関係は罪を取り除き、神の祝福に満ちた関係である。それはアカンを滅ぼしたように罪人を取り除くことではなく、イエスの十字架の贖いを信じることで私たちの罪を赦して頂くことで私たちの罪を取り除いて頂くことである。
アカンだけが罪人ではない。私たちは皆、神を信ぜず、反逆したことで「罪人」に該当する。そして御子の代価による償いを信じる者はみな救われる。
愛する天のお父様、あなたは御子イエスキリストを信じる信仰により、私たちのすべての罪を取り除いてくださいました。ありがとうございます。主イエスキリストの御名によって、アーメン。