関係修復

「彼は以前は、あなたにとって無益な者であったが、今は、あなたにも、わたしにも、有益な者になった。 彼をあなたのもとに送りかえす。彼はわたしの心である。 わたしは彼を身近に引きとめておいて、わたしが福音のために捕われている間、あなたに代って仕えてもらいたかったのである。」(ピレモンへの手紙‬ ‭1‬:‭11‬-‭13‬)。

オネシモは、コロサイの有力なキリスト者ピレモンのもとから逃亡した奴隷で、ローマの獄中でパウロと出会い、回心した(ピレモン10)。その結果「忠実な愛する兄弟」(コロサイ4:9)となり、その名前の意味のように「役に立つ者」となったので、パウロは自らのもとにとどめておきたかったが、主人ピレモンの同意を得ていなかったので彼のところに送り返すことにした(ピレモン8‐14)。

そのオネシモに託したのが、ピレモンへの手紙。パウロは、ピレモンにオネシモを「奴隷以上の者、すなわち,愛する兄弟として」受け入れてくれるよう願い(16節)、オネシモはコロサイ人への手紙を託されたテキコと共に主人のもとに帰っていくことになった(コロサイ4:7‐9)。

何かしらの理由で、かつての働きを離れてしまうことはどこの世界にもある。教会も同じだ。しかし、主の愛によって関係が回復できたとしたら、神との関係修復と同じように両手を上げて喜ぶべきことである。

私たちも関係を修復する者でありたい。

愛する天のお父様、あなたは私たちの主、救い主です。あなたは私たちと和解してくださいました。私たちも周りの人たちと和解する者としてください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。