ただお言葉を下さい

「さて、イエスがカペナウムに帰ってこられたとき、ある百卒長がみもとにきて訴えて言った、 「主よ、わたしの僕が中風でひどく苦しんで、家に寝ています」。 イエスは彼に、「わたしが行ってなおしてあげよう」と言われた。 そこで百卒長は答えて言った、「主よ、わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。ただ、お言葉を下さい。そうすれば僕はなおります。」(‭‭マタイによる福音書‬ ‭8‬:‭5‬-‭8‬)

百人隊長の部下が中風で苦しんでいた。中風(ちゅうふう)とは、現在では脳血管障害(脳卒中)の後遺症(偏風)である半身不随、片麻痺、言語障害、手足の痺れや麻痺などを指す言葉だ。

イエスはこの百人隊長に、「わたしが行ってなおしてあげよう」と言われた。 そこでしかし百人隊長は答えて言った、「主よ、わたしの屋根の下にあなたをお入れする資格は、わたしにはございません。ただ、お言葉を下さい。そうすれば僕はなおります。」

イエスはこれを聞いて非常に感心され、ついてきた人々に言われた、「よく聞きなさい。イスラエル人の中にも、これほどの信仰を見たことがない。 それからイエスは百卒長に「行け、あなたの信じたとおりになるように」と言われた。すると、ちょうどその時に、僕はいやされた。(マタイによる福音書‬ ‭8‬:‭10‬, ‭13‬)

医者が直接来て診察してもらえれば安心できるように、イエスが私たちのところに直接来て癒してくれるなら嬉しいし、安心だ。

この百人隊長は、直接来てもらわなくても、イエスの言葉だけで十分だと考えた。「わたしも権威の下にある者ですが、わたしの下にも兵卒がいまして、ひとりの者に『行け』と言えば行き、ほかの者に『こい』と言えばきますし、また、僕に『これをせよ』と言えば、してくれるのです」。」(‭‭マタイによる福音書‬ ‭8‬:‭9‬) 

権威あるイエスの言葉と、イエスを信じることで私たちの病は癒されることをこの百人隊長は信じきっていた。私たちが学ぶべきことは、癒し主イエスの言葉に権威があり、信じるなら必ず癒されるという信仰だ。癒されなかったら、必ずしも自分の信仰が足りないと自分自身を責める必要はない。イエスが良しとされたら、私たちの病は癒されることを信じて歩みたい。

愛する天のお父様、私たちに必要なのは体の癒し以上に、あなたを信じる信仰の回復です。あなたの言葉を純粋に信じる者とさせてください。主イエスキリストの御名によって、アーメン。