インマヌエル

「このすべての出来事は、主が預言者を通して語られたことが成就するためであった。「見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産む。その名はインマヌエルと呼ばれる。」それは、訳すと「神が私たちとともにおられる」という意味である。ヨセフは眠りから覚めると主の使いが命じたとおりにし、自分の妻を迎え入れたが、子を産むまでは彼女を知ることはなかった。そして、その子の名をイエスとつけた。」(マタイの福音書 1:22,23-25)

イザヤは、イエスキリストが誕生する700年以上も前の、紀元前 783~687年の間,ユダ王国のエルサレムで預言活動を行なった、雄弁で熱情にあふれた詩人的預言者である。

ある時イザヤは言った。「さあ、聞け、ダビデの家よ。あなたがたは人々を煩わすことで足りず、私の神までも煩わすのか。それゆえ、主は自ら、あなたがたに一つのしるしを与えられる。見よ、処女が身ごもっている。そして男の子を産み、その名をインマヌエルと呼ぶ。」(イザヤ書 7:13,14)

そしてイエスが誕生する数ヶ月前に、ダビデの子孫であり、処女マリアの婚約者であるヨセフに主の使いが現れて言った、「ダビデの子ヨセフよ、心配しないでマリヤを妻として迎えるがよい。その胎内に宿っているものは聖霊によるのである。 彼女は男の子を産むであろう。その名をイエスと名づけなさい。彼は、おのれの民をそのもろもろの罪から救う者となるからである」。」(‭‭マタイによる福音書‬ ‭1‬:‭20‬-‭21‬)

まだ男性を知らないマリアが聖霊によって身ごもった。これは人間の常識を逸脱している超自然的な神のわざである。マリアは男の子を産み、御使いが命じられた通りに男の子にイエスと名付けた。そしてイエスが、インマヌエル、つまり神が共にいる人と呼ばれたのは、イエスが人となって来られた神の御子であるからである。神はイエスと共におられ、イエスを通して力強く働かれ、十字架の死んだ後葬られ、墓よりよみがえられた。これも神のわざである。

イエスの誕生における最も偉大なわざは、御自身の民をそのもろもろの罪から救うために自ら贖いとなられた。12月25日はクリスマス、つまり救い主イエスキリストの誕生をお祝いする日だ。イエスが私たちを信仰を通して救い、永遠のいのちを与えてくださることに心から深く感謝したい。

愛する天のお父様、あなたは私たちと共におられ、御子イエスキリストの救いを通して私たちをあなたの子どもとしてくださいました。私たちはもはや暗闇に属する者ではありません。感謝します。主イエスキリストの御名によって、アーメン。