計画変更に対する心構え

聖句:

“私は今、旅のついでにあなたがたに会うようなことはしたくありません。主がお許しになるなら、あなたがたのところにしばらく滞在したいと願っています。

しかし、五旬節まではエペソに滞在します。

実り多い働きをもたらす門が私のために広く開かれていますが、反対者も大勢いるからです。”

コリント人への手紙 第一 16章7~9節

“目を覚ましていなさい。堅く信仰に立ちなさい。雄々しく、強くありなさい。

一切のことを、愛をもって行いなさい。”

コリント人への手紙 第一 16章13~14節

観察:

            この2つの短い節には、コリントの信徒たちへの強い勧めが詰まっています。 パウロは、エペソで過ごしす自分のために祈ってほしいとコリントの信徒たちに訴えました。 パウロはコリントの信者たちのところにしばらく滞在するつもりでしたが、その計画が変更されてしまいます。 コリントに行く計画が、代わりにエペソに留まることになってしまいました。 パウロは、「実り多い働きをもたらす門が私のために広く開かれていますが、反対者も大勢いるからです。」と言っています。 パウロが、自分に開かれた「実り多い働きをもたらす門」について話す一方で、多くの人が反対していると語っていることは興味深いことです。

            予定の変更は、人に不満や失望が生じさせることがあります。計画が変更されると、人間関係に影響を与えることがあります。新しいチャンスが見出せるよう、計画していたチャンスの扉が閉ざされてしまうことがあります。 すべてが私たちの計画や希望通りになるわけではありません。 パウロは、エペソで待っている実り多い働きをもたらす門に対応するために、計画を変更しなければなりませんでした。

            すべての扉にトラブルがないわけではありません。 どんなチャンスにも必ずトラブルや問題がつきものです。 パウロには、実り多い働きのための開かれた扉が開かれましたが、そのチャンスについて、彼を快く思わない人、彼に反対する人、その働きに役に立つことのない人たちがいました。 時に、開かれた扉や自分に訪れるチャンスについて勘違いをしている人がいます。 チャンスには、チャレンジがつきものです。 そして、それには責任が求められています。チャンスはその望む結果に至ることに関して決してタダではありません。

            このように、パウロは計画がその通りにならない状況に関し、励ましの言葉を次のように語っています。「 目を覚ましていなさい。堅く信仰に立ちなさい。雄々しく、強くありなさい。一切のことを、愛をもって行いなさい。」計画の変更によって変に影響されないようにすることです。 物事が計画通りに進まないとき、ベストな態度は、否定的な考えや不平不満から心を守ることです。 そして、必ずうまくいくという信仰に立たつことです。  計画変更によってもたらされる変化に対して、私たちは勇気と強さを持たなければなりません。 そして何よりも、私たちが行うすべてのことが、愛のうちに行われるようにしましょう。 親切で、礼儀正しく、尊敬の念を持ち、他の人と立てた計画が予定通りにいかないことを理解することです。 

適用:

            正直なところ、私は計画を変更するのが苦手な時があります。 パウロは、私の態度と心に注意を払うようにと、偉大な戒めを与えてくれました。 私は、日々目を覚まし、信仰に堅く立ち、勇気と強さを持ち、計画が変更され、それが他の計画に影響を与えるとき、愛と理解をもって対応するよう、自分の態度に気を配ります。 

祈り:

            父なる神様、計画が変更された時の私の態度に、どのように気をつけていったらよいか、私に教えてください。計画が実現しないことに直面したとき、私がそれを理解し、関係する人たちを愛することができるように助けてください。 時には、より良い目的のために計画が変更されることがあることを、私がいつも知ることができるように。 前触れもなく計画が変更されたとき、どうすれば柔軟にあなたを信頼することができるかを教えてください。 私の計画が思い通りにならなくても、私はあなたに目を向け、あなたを信頼します。