イエスが自分にしてくださったことを知らせ言い広める

「しかし、イエスはお許しにならないで、彼に言われた、「あなたの家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせなさい」。 そこで、彼は立ち去り、そして自分にイエスがしてくださったことを、ことごとくデカポリスの地方に言いひろめ出したので、人々はみな驚き怪しんだ。」(マルコによる福音書‬ ‭5‬:‭19‬-‭20‬)

ゲラサ地方の汚れた霊に取り憑かれていた人が、すっかり解放されて正気になり、自分の身に起きたことを噛み締めていた時に、人々はイエスにその地方から出て行っていただきたいと頼みはじめた。ゲラサ地方の人はこの偉大な解放の働きを受け入れることが出来なかった。イエスの働きを拒否したのである。

またイエスが舟に乗ろうとされると、悪霊につかれていた人がお供をしたいと願い出たのだが、イエスはお許しにならず、自分の家族のもとに帰って、主がどんなに大きなことをしてくださったか、またどんなにあわれんでくださったか、それを知らせるように伝えた。

この人が立ち去り、そしてイエスが自分にしてくださったことを、ことごとくデカポリスの地方に言い広め始めると、人々はみな驚き怪しんだ。この地方で宣教するために召されたのは、イエスご自身というよりも、この名も無き人物であり、イエスのことはその地方に広まったのであった。

聖書には名前が出てくる人と、そうでない人がいるが、私たちは皆、神のしもべであり、神のことを宣べ伝えるたちである。大切なことは、どんな有名人に師事したかではなく、神の素晴らしさを自分たちが植えられ根付いたところで、いかに神と人とに忠実に仕えることができたか、ではなかろうか。

愛する天のお父様、あなたの働きは、どこにおいても、どんなものでも、どのような方法でも、あなたが栄光を受けるのなら素晴らしいものです。今日もあなたの素晴らしさを表すことができますように。主イエスキリストの御名によって、アーメン。