心を感動された者たち
「ペルシャ王クロスの元年に、主はさきにエレミヤの口によって伝えられた主の言葉を成就するため、ペルシャ王クロスの心を感動されたので、王は全国に布告を発し、また詔書をもって告げて言った、 「ペルシャ王クロスはこのように言う、天の神、主は地上の国々をことごとくわたしに下さって、主の宮をユダにあるエルサレムに建てることをわたしに命じられた。 あなたがたのうち、その民である者は皆その神の助けを得て、ユダにあるエルサレムに上って行き、イスラエルの神、主の宮を復興せよ。彼はエルサレムにいます神である。 すべて生き残って、どこに宿っている者でも、その所の人々は金、銀、貨財、家畜をもって助け、そのほかにまたエルサレムにある神の宮のために真心よりの供え物をささげよ」。 そこでユダとベニヤミンの氏族の長、祭司およびレビびとなど、すべて神にその心を感動された者は、エルサレムにある主の宮を復興するために上って行こうと立ち上がった。」(エズラ記 1:1-5)
主がペルシャ王クロスの心を感動されたので、王は全国に布告を発し、また詔書をもって、エルサレムに主の宮を復興せよと告げた。イスラエルやユダの民を母国に返し、そこに神殿を再建するのに、ペルシャ側にどれだけメリットがあったのかわからないが、民を祖国に帰す事業は、主の主権のもとに行われた。
また、イスラエルやユダの民のうち、すべて神にその心を感動された者は、エルサレムにある主の宮を復興するために上って行こうと立ち上がった。
崩され荒れ果てた神殿を再建するにあたり、神が心を感動された人々は立ち上がり、再建計画に関わった。
私たちも人生の中で再建しなければならない時がある。老朽化した建物はおろか、戦争や災害で街や国を復興するにあたり、様々な利権やしがらみがあって反対勢力も起こる。また視野狭窄になって目の前の現実をどう乗り切るかで精一杯になってしまう人々もある。しかしビジョンが描かれると人々は心が感動される。
私たちの主は、人類全体のあがないという壮大なビジョンを持っておられる。それは神の御子イエスキリストによる十字架のあがないによって、救い主として心に受け入れる者は誰でも救われ、永遠の命を持つことができるという計画だ。
この地上において、私たちは自分たちの住む場所の生活環境を改善しよう、荒らされた場所を復興してきた。私たちの心が高慢になると土地は荒れてゆく。神の道に逆らうと自然が荒れ狂うことも確かである。しかし、神は私たちを守り、祝福し、安心して暮らすことができるようにしてくださるお方である。
主の愛に触れ、主が私たちの心を感動される時、私たちは主が持っておられる将来と希望を与えてくださる計画のために立ち上がるようになる。
愛する天のお父様、あなたは私たちの対する救済計画は実に偉大です。私たちの心を感動させます。私たちも立ち上がり、あなたの再建計画の一部に関わることができるのは喜びです。主イエスキリストの御名によって、アーメン。